2025-01-01から1ヶ月間の記事一覧
参考文献 内田智宏・上埜高志(2010)「Rosenberg自尊感情尺度の信頼性および妥当性の検討:Mimura & Griffiths訳の日本語版を用いて」東北大学大学院教育学研究科研究年報, 第58集・第2号. 木村忠正(2017)「『ネット世論』で保守に叩かれる理由-実証的調…
6. 失われた30年の歪み~「他者軽視」「非少数派政治」が意味するもの 6.1 MFT・SDO・VTCとマスコミ既得権益批判 表2の説明で述べたように、筆者のネット世論に関する研究では、MFT、SDO、VTCという道徳・モラルに関連する心理が、ネット世論への積極的な関…
5. マスコミ既得権益への強い批判的態度と情報源信頼感 右派左派とともに、「マスコミ既得権益批判」と「情報源信頼感(マスコミ信頼)」もまた、両知事選において、候補者選択に有意に働いている。「マスコミ既得権益批判」だが、先述の通り、本調査では、…
4. 分析結果の概要 4.1 石丸≠斎藤 前節で説明した変数を説明変数とし、選択候補者を目的変数として、回帰分析した結果、5%水準(P値が0.05以下)で有意となった変数をまとめたのが表4である。なお、都知事選については7氏、県知事選については4氏の選択につ…
3. 投票先候補者選択に関与する要因~分析モデル~ さて、前項で述べたような概要、テーマ、選択分布を踏まえ、都知事選については、内海を除く7氏を選択した804回答、県知事選については、大澤を除く4氏を選択した594回答を抽出し、それぞれ、候補者選択に…
*本投稿は、朝日新聞社言論サイト・Re:Ron(Re:Ron(リロン)- 朝日新聞社の言論サイト)に掲載されるインタビュー記事の元となっている調査研究を学術論文形式で紹介するものです。本稿は、査読を経た学術誌掲載には時事性が強く、総合月刊誌(のウェブサ…
※この記事は、授業で接している学生の皆さんを対象としたものです。また、本記事は、拙著(『デジタルネイティブの時代』2012年、平凡社)第4章「不確実性を避ける日本社会」の議論をもとにしています。予めご承知おきください。 先だって投稿した、「コミュ…
前の投稿で、ビジネスエスノグラフィーがアメリカ人類学で形成された経緯を紹介しました。本稿では、80年代にビジネスエスノグラフィーが再度活性化し、大きく飛躍する背景を、「高等教育の動態」という観点から解釈してみたいと思います。なお、本稿は、200…
※この記事は、拙著(『ハイブリッド・エスノグラフィー』2018年、新曜社)第5章第4節で展開した「ビジネスエスノグラフィー」の議論を紹介するものです。拙著は、「ハイブリッド・エスノグラフィー」という情報ネットワーク社会に対する人類学、エスノグラフ…
※この記事は、修論・博論に取り組んでいる社会科学系大学院生の皆さんを念頭におき、筆者の指導経験をもとに、拙著(『ハイブリッド・エスノグラフィー』2018年、新曜社)第6章の議論の一部を紹介するものです。予めご承知おきください。 筆者は、社会学、文…